連続する読書会&勉強会
ゲイル・サラモン著
「身体を引き受けるートランスジェンダーと物質性のレトリック」
連続する読書会&勉強会
ゲイル・サラモン著「身体を引き受けるートランスジェンダーと物質性のレトリック」
【概要】
講師:いりや/古怒田望人さん
参加費:各回1500円(飲み物&おやつ付)
定員:10名程度
※ドロップイン(単発参加)歓迎
場所:町田の小さな場所MUCHA
※町田駅から徒歩10分。お越しになる方に詳細の住所をお送りします。
日程
イントロダクション 11月23日(土)15時~17時半(終了後、任意参加の懇親会あり)
【イントロダクションの内容】
・本書の紹介と概要説明
・本書に登場する専門用語や著書の説明
・質問、トークタイム
※イントロダクションはテキストなしでもご参加頂けます。
テキストはMUCHAでもお手に取ることができます。
2020年1月から月に1回第2土曜日に開催予定です。
開催日が決定次第、ご連絡致します。
ひとつの章を1回ずつ、講師のいりやさんと一緒にしっかりと読み解いていきます。
2020年4月11日(土)開催!→延期
1章:身体自我と物質的なものという不確かな領域
2020年5月X日開催予定!→延期
2章:性的図式ー『知覚の現象学』における転位とトランスジェンダー
2020年1月11日(土)終了!ありがとうございました。
3章:ボーイズ・オブ・ザ・レックスートランスジェンダーと社会構築
2020年2月8日(土)終了!ありがとうございました。
4章:トランスフェミニズムとジェンダーの未来
5章:性的差異のエチカをトランスするーリュス・イリガライと性的未来決定性の場
6章:性的無差異と限界の問題
7章:文字=手紙(レター)を保留することー国有財産としてのセックス
講師のいりや/古怒田望人さんより、本書について
課題図書『身体を引き受ける』は翻訳者の藤高和輝から薫陶され翻訳以前から学会発表、論文等で参照し、翻訳にも微力ながら関わった。
本書は、トランスジェンダーを、哲学、精神分析、社会学、政治学、フェミニズム、クィア理論等から総合的に分析する「トランスジェンダー・スタディーズ」の流れをくむ最新の著作である。トランスジェンダー・スタディーズはアメリカでは学科があるほどの認知度と評価があるが、日本では一部の知的階級以外には共有されず、翻訳もなされてこなかった。本作はトランスジェンダー・スタディーズの歴史、また現在のトランスジェンダー問題も抑えられており格好の入門書といえよう。また、これまでジェンダー、セクシュアリティは言語の水準で論じられてきたが、私たちが日々感じている身体の水準での議論が欠けているとの批判があった。そのため、これまでの社会構築主義的な観点と、現象学という身体経験を記述する哲学を合わせたトランスジェンダー現象学が現れた。本書はそのトランスジェンダー現象学の最先端でもある。
講師のいりや/古怒田望人さんについて
大阪大学大学院人間科学研究科現代思想博士後期課程
専門は現代フランス思想を中心とした哲学とセクシュアリティの哲学的研究
「身体を引き受ける」では、訳者の藤高氏とも関わりがあり、翻訳にも参加
「性」を共有する哲学カフェ「ふらてるにて」代表
「ふらてるにて」FB:https://www.facebook.com/ilyaunetrace/
「ふらてるにて」twitter:https://twitter.com/lafraternite12
ライター、モデルとしてもご活躍
いりや/古怒田望人さんの研究者してのご実績はこちら
いりや/古怒田望人さんの過去執筆記事
トランスジェンダーが出会う、社会的な死
https://wan.or.jp/article/show/8551
『新潮45』問題から東京五輪後のLGBT運動を想像する
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2018/09/27/tokyo2020lgbt/
我々が、いりやさんと出会ったのは、1年半くらい前の哲学カフェ「ふらてるにて」でした。
ナチュラルで可愛らしい女装と、豊富な哲学の知識、穏やかで気配りのあるファシリテーション力。
MUCHAを立ち上げ、再びふらてるにてに参加してオファーしました。
快くお引き受けくださり、感謝しています。
哲学に興味がある方もない方も、
セクシャルマイノリティ・トランスジェンダー・LGBTに興味がある方もない方も
あらゆる社会問題に興味がある方もない方も
人間の存在・尊厳・アイデンティティに興味がある方もない方も
是非ご参加頂ければと思います。
みなさまのご参加、心よりお待ちしています。kotori